移ろう街、家族の形、変わらない家族愛、その絆とは
関西で活躍されているNOBUうどんこと、一井伸行さんのお父様の自叙伝です。幼少期に体験した大阪空襲を生き延び、戦後の混乱の中で家族と一生懸命に生きる姿やその絆が、本当に素晴らしいです。その後の安定したサラリーマン生活を続け、突然思い立って退社し、うどん屋をはじめて……。などなど、とっても波瀾万丈な人生物語です。何より、お父さんの記憶力には脱帽で、幼少期の細かい出来事、感情までも覚えていらっしゃるので、細かいところまで表現されており、まるで長編小説のようです。きっと一井さんの事を知らない方でも、ついつい引き込まれてしまう一冊になるのではないでしょうか。ぜひ手に取ってみてください。挿絵は奥様の一井シズ子さんが描いています。
- 著者:
- 一井宏
- 発行日:
- 2011年3月5日
- ページ数:
- 220ページ
- サイズ:
- 185×130mm
- 装丁:
- 梅田唯史
- 編集:
- 中島恵雄