何気ない日々の眼差しの葉書
自身の言葉を朗読として声で伝える活動や、糸で刺繍をする形で絵を描いています。ご紹介するのは竹紙に刺繍をした作品を写真に撮って印刷した葉書です。実際の作品の土台となる紙は、和歌山で竹紙を漉いている菅野今竹生さんに希望の大きさの型をつくって特別に漉いていただいています。竹の紙に糸で縫い描くことは、素材や人との関わりから新たに生まれることがあるような気がしていて、菅野さんの手仕事、自然の中で育った竹との交わりを愉しみながら制作をしています。
日々や日常、何気ないことの中にぬくもりを感じたい。ひとつ、ひとつと「そのひとつから」として描いた作品の葉書を、麻の紙にくるみ、麻の糸で綴じた葉書のセットです。
- サイズ:
- 100×148mm(オフセット印刷)
- 日々のそばに・かたすみの景色・こころほころぶ・たよりにのせて(計4枚組)
畑尾和美kazumihatao1974年大阪生まれ。大阪在住。2000年、美術作家の永井宏さんのワークショップに参加したことをきっかけに作家としての活動をはじめる。言葉を綴り、糸や身のまわりにあるもので作品を制作。「歩くということ」「呼吸をするように」「いつものなかに」「雨の唄」など個展多数。2002年より、輪唱や合唱のように声を重ねるリーディングユニットmarinegirlsを三倉理恵とともにはじめる。そして、2007年から、ひとりの朗読会を日本各地で定期的に行う。「ボタンとリボン」vol.1・2・3(六耀社、WINDCHIMEBOOKS)、「FantasticSomething」(BOOKLORE)に詩を掲載。
http://hataokazumi.net