消しゴムはんこの葉書
秋から冬を思ってつくったゆうびんはがき。和紙と洋紙の二種類です。消しゴムを彫って押したハンコというと気軽なものをイメージしますが、ゆうこさんのハンコの葉書は版画としての作品や物語のある挿絵のようにも感じます。絵に色を重ねることで、ぬくもりも増して、物語が今にも動き出すような、そんなことも思います。葉書はどれも、ゆうこさん自身のストーリーを持ってつくった絵ですが、こう観てほしいという強いイメージで描いているわけではなく、観てくださった方がどんな風に感じられるのかを愉しんでいるようにも思います。
ながしまゆうこさんは、新潟の長岡市在住。長岡市にあるギャラリーmu-anなどで行う企画展に消しゴムで作ったはんこを押した便箋や葉書を展示したことからはじまり、最近では個展を行うなど、ご自身の活動をはじめています。ブックロアから出版している畑尾和美の詩画集「九月の朝顔」の表紙に押している題名、名前、小さな朝顔のはんこも、ながしまゆうこさんにつくっていただきました。
どこか懐かしくて、ほっとして、クスっと笑って、愉快心いっぱいの、ながしまゆうこさんの消しゴムはんこ。季節ごとに、日々過ごすごとに、生まれるゆうこさんの豊かな世界をこれからも愉しみにしています。
- サイズ:
- 147mm×98mm
- 素材:
- 和紙
ながしまゆうこyukonagashima新潟県在住。2009年頃からけしごむはんこを押した葉書やレターセットなどをグループ展にて発表。2011年カフェギャラリーの個展。2012年ギャラリーでの個展発表。季節や植物や面白い人などを彫っては押しています。