掃除をしながら考えた
震災があり、そして永井さんが他界してから出版された四冊目。「この不確かな新しい世界の中で、私たち『ボタンとリボン』は、まず、最初に掃除をすることから始めてみようと考えました」編集の古川久美子さんは、この言葉からはじめました。きっと、この号を出すにあたって、いろんなことを考えたのだと思います。話し合ったのだと思います。だからこその心を感じる一冊だと思います。
表紙photo:大社優子
裏表紙 artwork,text 永井宏
掃除をしながら考えた:
玉井恵美子(SEWINGTABLECOFFEE)「そうじしながらかんがえた」
岩崎朋子(巣巣)「ホコリをはらって」
濱口雅彦(TAMBOURINGALLERY)「掃除をしながら考えたこと」
浜七重(Nan.Sachet)「古くから伝わる羽根の話」
インタビュー: 玉井恵美子「自由を形にした衣」
聞き手 古川久美子
玉井恵美子「掃除をしながら着るSOSEA」
一井伸行「SOSEAと草の海」
永井宏の詩の世界
「ラルフ・マクテルの川を下っていく歌」
「シュウマイ弁当」
「揺らさないで持って帰ろう」他
詩、散文:
大塚文 「会いたい人がいる」
小栗誠史 「本棚を作る」
増田薫 「おりょうぐ」
谷奈津美 「びびりながら歩く」
岩崎有加 「午前2時過ぎ、黒いワンピースに罪はない」
及川佳寿美 「水晶堀り」
連載:
井岡美保 「かわいい旅 2」
松橋恵理 「働くワンピース3」
藤川宏実 「AYoungPerson’sGuidetoPoetry 3」
廣瀬義智 「廣瀬SWAN珈琲への道 3」
やまぐちめぐみ 「焼き菓子ココリ 日々のしっぽリリアン2」
小山千夏 「ことばのししゅう2」
5SMALLPRESSHANDS:8Plus 芳賀八重 「8Plusのアトリエ便り」
millebooks 藤原康二 「ILOVEKAISATOJunko」
BOOKLORE 中島恵雄、梅田唯史 「作品のある生活 訪れた家:多喜淳・由美子夫妻宅」
TAMBOURINGALLERY
- 編集:
- 古川久美子
- デザイン:
- 二宮佐和子(Tokyoplaygirls)、谷奈津美(Tokyoplaygirls)
- 発行者:
- 中澤鴻吉
- 発行:
- WINDCHIMEBOOKS
- 発行日:
- 2011年7月25日
- ISBN:
- 978-4-9905429-3-1 C0092
- ページ数:
- 62ページ
- サイズ:
- 180×235mm
ボタンとリボンについて
ボタンとリボンは、美術作家永井宏さんが監修した詩の雑誌です。雑貨、カフェ、インテリア、庭、本、音楽、服、恋……、見つめてきたものを言葉に変えて、自分の中にあるアートを探し始めてみようという試みから生まれました。今の時代に自分なりのものを作るということを考えるきっかけになる本です。2008年に六耀社からvol.1が出版され、vol.2からは形を変えて永井宏さんが立ち上げた出版レーベルのWINDCHIMEBOOKSから定期的に出版されています。永井さんが亡くなられてからも、一緒に編集を携わってきていた古川久美子さんが中心となり、出版しています。
http://windchimebooks.com/bb/b-b.html