雲の生まれるところ

    • 豆灯 福井あゆみ
    • ロウソク カップ型
    • 1,427円(税込)
    • 型番:tou-009
    • 数量

ロウソクを灯す時間をつくる

形を眺めて想像する。どんな風に灯りをうつしだすのだろうと。中の色が外の色からこぼれるように淡く浮き出すのだろうかと考えていると、実際につけた様子が意外や意外。中の色も映し出されるのですが、外のロウがとろんとアイスクリームがとけるように、ふんわりと綿菓子がうまれるように、もしくは、まるで生き物のように形をかえて、なんだか愛嬌があるのです。想像できなかった形だったので、驚いたことをあゆみさんに伝えると「寒い日には、中のロウが溶けて外側だけ残って、また小さなロウソクを入れて使うこともできます」というお話。でも、これはきっと、あゆみさんの住む北海道の美幌町の寒い日のことだと思って、大阪ではそうはならないですねと二人でわらいました。今回、実際に見た溶け方も、灯り方も、炎の揺れも、なにもかも、その時、その場所、その季節の出会いなのだと思いました。もう何年も作り続けているあゆみさんも知らないロウソクの灯りもあるのだろうと思いました。

北海道の網走郡美幌町に「豆灯」と書いて“とうとう”という名の喫茶があります。ご主人の福井典和さんが珈琲豆の焙煎をし、奥さんのあゆみさんはロウソクを作られています。珈琲の豆とロウソクの灯りから「豆灯」。福井あゆみさんのロウソクは特別な時間に灯すだけではなく、日常の中、いつもの時間、普段に灯していただきたいという思いを込めてつくっておられます。「嬉しい時に見る灯り、悲しい時に見る灯り。ロウソクの静かな存在感は心を映し出すように感じます。灯りをともすと時間の流れが変わり、やがて炎がふっと消えた瞬間に、再び日常が戻ってくる。ロウソクは身近な魔法です」これは、あゆみさんがSEWINGTABLECOFFEEで行う展示のために書かれた言葉です。まっすぐに立ち上がる炎、溶けていく様子、灯を消したあとの黒い芯。実際、日常でつかっていただく思いの先に見える灯りを感じていただきたいです。

色:
イエロー
サイズ:
直径55mm高さ60mm(燃焼時間約20時間)
備考:
ロウソクに香りはございません。
福井あゆみ ayumifukui1997年のクリスマスより、型づくりから流し込みまでひとつひとつ手作りのロウソクを制作しています。特別な時間の為だけではなく、普段の生活に溶け込むような日常の身近な魔法であるように。ロウソクの穏やかな灯りが、暮らしの一部になると嬉しいです。
喫茶室豆灯 〒092-0004北海道網走郡美幌町仲町2丁目80-1
tel:0152-72-5675 11:30-19:00 木曜定休