コバトレーベル第一弾
小鳩ケンタさんが主宰のコバトレーベル第一弾の刊行物は、小鳩さんご自身の詩集です。個人的な印象ですが、小鳩さんの詩の作り方は、ご本人の内側から絞り出しているという感じではなく、日々見ているもの、感じていることを拾っては、ストックをして、それを気持ちの良いリズムを並べて作り上げている気がします。たぶん、日々生きていて起こること、感じることをすぐに言葉に変換することのできる方なのだと思います。もともと、絵描きでもあり、音楽もされていた小鳩さんならではの、言葉の使い方がところどころ見られて、それが何とも気持く読み進めていけます。
本書では、イラストをasaruさんが描いています。その絵の詩との絡み方も印象的です。本体は、asaruさんの絵は詩の挿絵としての立ち位置だと思いますが、逆にasaruさんの作品集に詩がついているようにも見えて、そこも面白いなと思います。本のデザインはSKKYの角谷さん。編集はうめのたかしさんが担当されています。
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(以下本書より)
感情の波間に浮かぶほのかな光
それを私は檸檬のピーチと名付けた
小鳩ケンタとasaru
檸檬のピーチをめぐる詩と絵による
新しい記録の本
- 著者
- 小鳩ケンタ
- 絵:
- asaru
- デザイン:
- SKKY
- 編集:
- うめのたかし
- 発行:
- 2014年5月3日
- ページ数:
- 62ページ
- サイズ:
- 110mm×175mm
- 企画・発行:
- コバトレーベル
小鳩ケンタkentakobato1974年生まれ
2010年より詩を発表し始める。
2011年朗読グループ「ななつきぐも」加入
以後、ソロ、コラボレーション含め関西で活動中。
コバトレーベル主宰
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asaru1985年奈良県生まれ、東京在住。
平面作品や独自の機械を使ったインスタレーションなどを中心に作品発表をする。
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