大切な人に、花を贈る
イケダユーコさんは、関西を中心に活動をされているイラストレーターです。
この作品は、神戸にあったgalleryCOLORで展示されたものです。この展示を最後にgalleryCOLORはしばらく休廊となりました。そんな最後の展示を託されたイケダさんは、ギャラリーのオーナーに花を贈る気持ちで、たくさんの丸い輪っかに花を描いて、空間に浮かべました。それはとても素敵な展覧会で、花一杯に埋まった空間は、ギャラリーで今まで展示してくださった方や、観に来てくださった方への感謝の気持ちを表すようにも見えました。優しさ溢れる作品展でした。
刺繍に使う輪を額にして、布にインクで描き、糸で彩るこの作品はイケダユーコさんの代表作となっています。通常の額の作品のようにガラスなどのさえぎる一枚がないからか、まるい輪っかが身近に感じるからか、初めて出会った時、心にころんと転がって、親しみを感じた彼女とどこか重なります。
この刺繍わくの作品は、壁にかけることも、どこかにそっと置いておくことも出来ます。イケダユーコさんが描く花は、手にした人の日常にやさしく寄り添い咲いてくれます。また誰かに花を贈るように、大切な人に贈り物として届けたくなる作品でもあります。
- サイズ:
- H170-W157-D10mm
- 素材:
- 刺繍わく,布,糸,インク
イケダユーコ yukoikeda1980年1月広島生まれ。鹿児島県在住の画家・イラストレーター。大阪総合デザイン専門学校イラストレーション科卒業。紙や布に伸びやかで、軟らかい空気感のあるイラストを描く。関西を中心に定期的に個展を開催し、作品を発表している。最近は銅版画の作品も制作。単行本の表紙や雑誌の挿絵のイラストを担当するなど、イラストレーションの仕事も積極的に行っている。自身のホームページでは、日々描いている絵をアップしているので、ぜひのぞいてみてください。
http://ikedayu-ko.com