雲の生まれるところ

Aboutお店について

「雲の生まれるところ」は出版レーベルBOOKLORE(ブックロア)が運営するオンラインストアです。屋号は美術作家の永井宏さんの詩の題名からいただきました。「雲はどこから生まれるか知っていますか? 庭の水たまりから生まれるのです」そんな言葉からはじまる詩です。

日本各地でワークショップや展示などを積極的に開催していた永井さんは、人との出会いや、場所との繋がりを大切にされていました。また出会うはずのない地域の人と人を繋げ、新しい輪を生み出してくれました。そこから生まれてくるものに可能性を感じていたのだと思います。
そうやって知り合った人たちは、モノを作る人、言葉を綴る人、本を作る人、音楽をする人、食べ物を作る人、何かを教える人など、本当に様々で、各地で新しい文化を生み出そうと日々何かを生み続けています。SEWING GALLERYとBOOKLOREの活動をしてきた僕たちも、そんな中にいつのまにか混ぜてもらっていて、そして、いつしか、人との繋がりが一番の財産になりました。

このオンラインストアを立ち上げたのは、 BOOKLOREの本をしっかり売っていこうという事がきっかけではありますが、そこからもう少し膨らまして、取り扱うものを書籍だけではなく、今まで知り合った方達、もしくはこれから知り合っていく方達が作られたモノを取り扱うことで、築いてきた繋がりが目に見える形になるような気がしたからです。

このオンラインストアで、すべての情報を網羅することは難しいのですが、「モノ」の先にある作り手の存在を見ている方にも、感じてもらえるように、ひとつずつ、またひとりずつ丁寧に自分たちの言葉で案内をして、「こんなところで、こんな風に活動をしている人たちが[いる]、もしくは[いた]ということ」ということを伝えていければと考えています。

こうやってまた新しい試みをはじめることで、ここから新たな雲をうみだすことができるように、僕たちも足元の水たまりを見つめながら、「BOOKLORE」と「雲の生まれるところ」をコツコツと続けていきたい思います。

サイト内の商品がすべてイラストもしくは、文字が手書きになっているのは、店主の思いつきで始めたもので、見にくい、読みにくい、もしくは、実物と全然違うじゃないかということもあるかもしれません。ただイラストを描いていると、モノと向き合う時間がとれるので、これはこれですごく良い時間なので、しばらく続けていきたいと思っています。どうぞお付き合いください。

そして、当店は実店舗はございません。実物を見てみたいというお客様もいらっしゃると思いますので、商品にはなるべく「他で取り扱っているお店」を書いています。お店の方と出会うきっかけにもなりますし、もしお近くに取り扱いの店舗がありましたら、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。

BOOKLORE ・雲の生まれるところ
店主 中島恵雄 / 副店長 畑尾和美