この本が出版されたのは2005年。私がSEWING GALLERYのスタッフをしていて3年ほどしてからのこと。3年の間に、毎週、星ヶ丘に通っていたので、玉井恵美子さん、えみさんの見ていた景色の中で過ごしていたということになります。
まっすぐで、あるがままに、裸足のような日々の言葉は、私のように知っている人も、訪れたことのない人でも、確かな景色として描くことができるだろうと思います。それは、やはり、えみさんが、その場所、その時間、そこに集う人、訪れるだろう人への思いを自分の言葉でつづっているからです。

 私にとってSEWING TABLE COFFEEは、自身をうつす鏡のような場所だと思っています。それは場所のよさというより、そこに気持ちを注ぎ続けている人の心がそう感じさせてくれている。今も続く、裏庭の喫茶と、見つめる眼差し。ぜひ、少し前、あの頃の景色も、この本を手にして眺めてみてください。かわったことも、かわらずにいることも、心地よく眺めることができる本です。