「ひとつぶ」根岸紅子(あかね)さんは、名古屋本山、猫洞通りで or dans le sable(オーダンルサーブル)という雑貨を扱うお店をご主人と共に営まれていて、店のオープンの頃からBOOKLOREの本を取り扱ってくださっています。

ずっとお世話になりながら伺ったことがなかったのですが、今年2015年の1月から2月にかけての一ヶ月間、私の個展を開催してくださり、ご主人の根岸さん、そして紅子さんと連絡を取ったり、会いに伺ったりとする機会をいただきました。本を取り扱っていただくことでメールでのやり取りはしていましたが、やはり人はちゃんと顔を合わせて会うことが大事。話して、笑って、短くても実際に一緒に時間を過ごすことの大切さを根岸ご夫妻とお会いして改めて感じました。紅子さんはor dans le sableを始める前に「日常の書く・描くことをずっと大事に」ということをテーマにした手紙にまつわるものを扱う店をされていたそうです。時間をかけて思いを綴ることを身近に感じてほしいと考えておられる方だから、いろんなやり取りも気持ちがこもっていて、私もこうありたいと気づかせていただくことが多々。紅子さんが手紙に添える文香を作っておられることを知り、見せていただくと、まさに紅子さんの人や物に対しての丁寧さがあらわれた作品でした。作品というより、行いというか、より人や日常のそばに寄り添った事柄だと感じました。

手軽に連絡をできる今だからこそ、思いを文字に込めて、時間をかけて届けることの大切さに気づくこの頃だと思います。ひとつぶ 根岸紅子さんの文香を添えて、手紙を誰かに送ってください。文字だけではなく、木版画で描いた絵と香りもまた思いを届けてくれることと思います。