布さんにお会いしたのは、大阪北堀江の雑貨カフェ・シャムアさんに行きはじめた頃なので15年よりもっと前、もう何年前になるのでしょう。布さんが「てまり」を作品として作られるようになった2000年に、シャムアさんで永井宏さんのモノづくりのワークショップがはじまりました。私はワークショップに参加して、まだまだ自分になにができるだろうと手探りをしていた時に「てまり」をつくってしまう布さんはすごいなあと思っていました。今もそうですが、布さんが普段からいろんなものに興味を持って、好いと思うものを積極的に見ておられることが、色の合わせ方や、模様のセンスなど、ひとつひとつに感じられました。

その後もずっと「てまり」を作られていて、展示の案内をいただくたびに、続けていくことの大切さを思い、私もがんばらねばという励みの力をいただいたものです。布さんの「てまり」は民芸品でよく見かけるような手まりとは重ならないような、布さん独自の模様だったり、展示の仕方だったりと歩み続けながらも新たなことを行っていることが素晴らしいと思います。また、自分の作品にとどまらず、これまで積み重ねてきた手仕事を伝える「てまり教室」を行っていることも、「てまり」という造形作品を見つめ続けてきたからこそできることだと感じます。

永井さんに出会った頃から、布さんの手仕事は自分たちの中にあって、いつか「雲の生まれるところ」でご紹介させていただきたいと思っていました。自分たちのはじまりを見つめなおすためにも、今回こうしてお伝えできますことがとても嬉しいです。