しゅんしゅんさんの『主の糸』を送っていただいた際、手にして嬉しい本だと、すぐに感じました。シンプルながらも形にこだわり、それが押し付けることもなく、すとんと気持ちよく手の中にやってきた。出会いとして、なにより嬉しいことです。しゅんしゅんさんが作り出すものは、いつも「わあ、やられたあ」と、心の好い部分をくすぐってくれます。

今回、描かれた33カ所の中にはBOOKLOREや自分たちとつながりのある場所がいくつかあります。「雨風食堂」「uta no tane」「READAN DEAT」「くるみの木」「ロバの本屋」はBOOKLOREの書籍をご紹介してくださっている場所です。「F/style」は永井さんにご縁をいただいた昔からの友人の場所。そして「SEWING TABLE COFFEE」は私たちにとっての深い大切な場所ですし、SEWING TABLE COFFEEを描いた日に、いつかお会いしたいと思っていた しゅんしゅんさんに初めてお会いしたことを思い出します。

ただ、その場所の魅力を描くだけではなく、その場所を見つめる店主の思いを、両手でそっとすくうように綴られていることを感じました。綴る言葉はまるで詩のようで、やさしく、やわらかく、すっと気持ちに入ってきます。それは、きっとその場所や関わる方々に寄り添うような思いで描かれているからなのでしょう。ぜひとも、いろんな方に手にとっていただきたい一冊です。そして、誰かに贈り物にしたい一冊でもあります。