「水たまりが、雲のようになって、風に運ばれて、形を変えて、ゆっくり循環してゆけば素敵だね。私もその風の一部になって、いろんな所に吹いていきたい」七重ちゃんが今回の作品と一緒に添えてくれた手紙の言葉。水たまりの物語も思いついたからと、私たちのことを思ったあたたかな話も綴ってくれました。

SEWING GALLERYをはじめるにあたってボランティアのスタッフとして出会った七重ちゃん。あの頃からずっと自分の歩みを、足元をみつめながら活動をつづけています。続ける中で、時に自分の弱さにもぶつかりながらも、ずっと、ずっと続けている七重ちゃんにいつも力をもらいます。自分も頑張らなければと背中をぽんぽんと押してもらってばかり。私にとって「ありがとう」と常に思っている人なのです。

今回、雲の生まれるところでご紹介するにあたって、七重ちゃんにつくりたいものをお任せしてもよかったですが、なんとなく、私自身の中で出会った時の七重ちゃんを、今の鞄としてお願いしたいと思いました。最近は作っていないかもと思いつつ話してみると、「ちょうど、久々につくりたいと思ってた」と、まぶしいほどの太陽のような笑顔で引き受けてくれました。今の七重ちゃんが、ギリシャ神話から名付けている“kestos(ケストス)”という形に糸で描いたのは「風の道」でした。自由にのびのびとした風の道。私たちのこれからを思って、そして七重ちゃんのこれからをもあらわしているように感じました。