永井さんの文章のワークショップがシャムアではじまり、その夜にポエトリー・ナイトというイヴェントを毎月一回行っていました。ポエトリー・ナイト、略してポエナイは、ワークショップで書いた文章を発表したり、演奏できる方を呼んでライヴをしていただいたり、レクチャーをしていただいたりする、誰でもが人前に立って発表できるイヴェントでした。宮下ママレード&her マトリョシカボーイズは、その頃からご一緒させていただいています。当初はボーイズと言っても宮下ママレードさんとレーレー梅男さんだけでした。その頃から永井さんとレレさんの好い関係がはじまっています。永井さんはレレさんと一緒に演奏できるのが楽しいというのが、まわりにいても伝わってきました。レレさんならどんなことを振っても受け止めてくれるって、永井さんはきっと思っていたのでしょう。自分の書いた詩にレレさんがどんな曲をつけてくれるだろうかと考えて送る。レレさんが曲をつけてくれたら、また次々に詩が浮かぶ。レレさんがつくった曲を聴いて嬉しそうな永井さんの顔が想像できます。

CDをつくる話になったのはレレさんが大阪から沖縄に引っ越す頃で、今から一年と少し前のこと。レレさんは他の楽曲でつくる前に、まず永井さんが書いてくれた詩を形にしたいんやと、ずっと心の中にあった大切な気持ちを話してくださいました。ママさんは永井さんが元気な時にCDをつくって渡したかったと話してくれました。今、素晴らしい形が目の前に出来上がり、皆様に聴いていただくことができるようになったのですが、本当にできるのだろうかという話から流れを見てきました。だから実際のCDが出来上がってビニールを開ける瞬間や、永井さんの詩をうたうママさんの声、レレさんがそれぞれの詩を想い書いた曲がCDから流れるのを聴いて本当に感動しました。永井さんとレレさんの関係があり、レレさんとママさんが活動をつづけてきて、そして出会った仲間マトリョシカボーイズとレレさんの好い関わりがあって生まれた音源です。「レレさん、すごいじゃない。いいのできたね」と、永井さんの嬉しそうな顔が思い浮かびます。

このCDは、人が人を想い、人と人との関わりから生まれた形です。想いのこもった楽曲を多くの人に聴いていただきたいです。そして、このCDから実際の唄や演奏、宮下ママレード&マトリョシカボーイズのライヴを聴いていただくことに繋がることを心より願います。