あゆみさんと初めて会ったのは2001年ごろに東京で行われた「meet up」というイヴェントに参加した際のこと。私は永井宏さんのもの作りのワークショップに参加したことをきっかけに個展等の活動をはじめた頃でした。meet upは手作りのものがならび、食べ物、音楽、珈琲といろいろある催し。雑貨、カフェが雑誌にとりあげられることが多かったあの頃、自由ヶ丘のボンフリーワークスで行うイヴェントに自分が作ったもので参加できるなんて夢のようでした。

永井さんが繋いでくださった方々がたくさんいて、そしてまた、永井さんがいろんな人を紹介してくれました。そのひとりが札幌から来られていた、あゆみさんでした。やさしい雰囲気のロウソクには彼女の世界がぎゅっとつまっていて、お人柄と共にいっぺんに惹かれました。私は糸で絵を描くような思いで刺繍した鞄をつくっていました。表現する形は違ってもお互いに何か通づるものがあり「いつか一緒に何かできたらいいですね」と初対面ながらも約束したのを覚えています。その後、京都で一度会い、何年か後に大阪のシャムアの前で偶然会って、季節の便りで連絡を取り合う関係が続きました。ご結婚されて喫茶をはじめられたことを知ってからは、網走に会いに行きたいというのが私のいつかの夢になりました。

永井さんが亡くなられてからの写真の巡回展では豆灯でも開催されました。展示に合わせて、あゆみさんは永井さんの詩をみんなの前に立って朗読したそうです。あゆみさんにとってはじめての試み。その話を聞いて、永井さんが繋いでくださっているという思いがふくらみ、ぜひ、あゆみさんのロウソクをご紹介したいと考えました。ご紹介させていただくならば会いにいかねばと、旭川の叔父の家に行った際に車をかりて網走郡美幌町へ。直接会って私たちの活動のことを話しました。思い切って会いに行ったことで、顔を合わせ、言葉や気持ちを交わし、人と人の確かな関わりを大切した活動をしていきたいと改めて感じました。

まだまだ、ひと言がつきませんが、あゆみさんのロウソクをこの場所でご紹介できることは私にとって本当に嬉しいこと。10年以上前に会った友人が、今もずっと手を動かし作りづけていることに励まされます。続けることで生まれふくらむ強いおもい、ゆるぎない彼女の活動をたくさんの方にお伝えしたいと思います。