玉井健二さん、タマケンさんの舟。もう、今では、タマケンさんと言えば舟、舟と言えばタマケンさんと、私の中ではなっているけど、この展示までに一日一艘を目標に300艘の舟をつくったからこその今なのだと思います。きっと、つくりはじめて面白いと思って、いくつかつくって、こんなんでいいんかなと立ち止まって、数が出来ていくと、また愉しくなってくる。そして、展示の日が近づくとあらたな気持ちが生まれてくる。300艘という数を、一日一艘という目標をたてて続けたからこそ生まれる気持ちや、伸びた根っこがあるように思います。また、そんな姿や出来た舟を見ている私たちにも、同じように、これまでとは違う意識が植わったのだ感じています。

このアートブックは、舟の作品集であり、ひとりの男性のものづくりを見つめる日々をつづる日記でもあります。眺めるのも、作り手の思いに触れるのも、心地好い感覚を覚える本です。