遠くに近くに感じるまなざし。カメラマンの藤本さんが自分の生まれ育った関西を、深く吸い込み、静かに吐き出すように、時間をかけて作られた一冊。気に留ったことを深く見つめるからこそ、ここは外国なのだろうかと国を超えたものに見える。でも、また次のページでは、日本というより、もっと近くにぐっと引き寄せられる。藤本さんの静かなまなざしが、枠や型にとらわれず、写真、一枚、一枚にあらわれています。そして、写真というピンと張ったものをゆるめてくれるのが、ぽん、ぽんと入るミロコマチコさんの言葉。頁をめくる、その時々の思う気持ち、感じることがめぐりめぐる写真集です。