イケダユーコさんの作品には、ユーコさんの世界があります。同じものを見ていても、違う感覚でとらえているのかもしれないと思うぐらい、ユーコさんの絵としてあらわれます。ブックロアから出版しているアートブック『無国』の生き物も、ぱっと見るとなんだろうと不思議なのだけど、何度も見ていると、なんだっていいかと愛すべき生き物に感じてきます。
そして、我が家にはユーコさんの布に描いた雲の絵を飾っています。ちょっと見上げるぐらいの高さのところにあるのですが、なんとなく意識をせずに目がそこにいきます。心地よい雲の日もあれば、心をおおう雲に感じる日もあります。どんな風に感じても、肩の力をふっと抜いて眺めることができるのです。ユーコさんの“雲”が、「どんな雲の日もいいですよね」とやさしく語りかけてくれるようです。

今回、紹介するのは布にペンと糸で描いた作品。日々に飾ると、ころころと笑うユーコさんと話しをする時のように、気持ちをふんわり軽くしてくれる気がします。